
マイクロソフトは5月1日、2025年度(3月31日決算)の第3四半期決算を発表しました。ゲーム事業は好調で、総売上高は前年同期比5%増、Xboxコンテンツおよびサービスの売上高は8%増となりました。主な牽引役は、2つの主力IPである「コール オブ デューティ」と「マインクラフト」、そしてサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」です。
マイクロソフトの決算報告によると、「コール オブ デューティ ブラックオプス 6」は昨年第4四半期の発売以来、好調な売上を誇っています。販売実績が好調なだけでなく、ゲーム内課金による収益も大きな利益に貢献しています。一方、4月4日に公開された「マインクラフト:ザ・ムービー」は世界的なブームを巻き起こしています。CEOのサティア・ナデラ氏は、映画の公開後、「マインクラフト」の週間アクティブユーザー数が75%増加し、同IPの人気がさらに高まったと発表しました。
マイクロソフトのサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」も好調です。決算説明会でナデラ氏は、Xboxクラウドゲーミングのユーザー時間が初めて1億5000万時間を突破し、PC Game Passのサブスクリプション収益が前年比45%増加したことを明らかにしました。これらのデータは、マイクロソフトがゲームサブスクリプションとクラウドサービスへの継続的な事業拡大を示唆しています。
マイクロソフトは、この四半期にObsidian Studioが開発した新作ファンタジーRPG『Oath』もリリースしました。本作は『Pillars of Eternity』シリーズと世界観を共有し、ファンタジー大陸エオラを舞台としています。具体的な売上高は発表されていませんが、このゲームのリリースにより、Xboxゲームのラインナップがさらに充実しました。
アナリストは、クラシックIPの長期運用とサブスクリプションサービスの成長が、マイクロソフトのゲーム事業の強みであり続けると考えています。『Minecraft』と映画やテレビアニメとの連動効果が明確になり、クラウドゲーミングユーザー数も増加するにつれ、同社はコンテンツエコシステムの展開をさらに拡大していく可能性があります。