
事情に詳しい関係者によると、テスラのCEOイーロン・マスク氏が創業したAI企業xAIは本日、新たな資金調達協議を開始する。xAIの企業価値は1200億米ドル(約8687億人民元)に達する可能性があり、現在3000億米ドルの評価額を持つ競合のOpenAIに次いで、世界で2番目に高い時価総額を持つ人工知能(AI)企業となる。
事情に詳しい関係者によると、xAIの最新の資金調達協議はまだ初期段階にあり、投資家は約200億米ドルを投資する予定だが、金額と評価額は変更される可能性があるという。この取引が成立すれば、同社の評価額は2023年12月時点の400億ドルから3倍に跳ね上がることになる。注目すべきは、今年3月にマスク氏が自身のソーシャルプラットフォームX(旧Twitter)をxAIに全額株式交換で統合し、後者の評価額を800億ドルに引き上げたことである。一方、Xプラットフォーム単体の評価額は330億ドルだった。
今回の資金調達計画は、マスク氏によるAI分野における競争を加速させるための重要な動きと見られている。xAIとXプラットフォームの緊密な統合は、ソーシャルデータとAI技術の相乗効果を実現する。既に立ち上げられた大規模モデル「Grok」は、Xユーザーサービスに段階的に統合される。
注目すべきは、マスク氏が2015年にOpenAIを共同設立したが、戦略の違いから2018年に退社したことだ。昨年、この新プロジェクトの評価額はOpenAIの調達資金の3分の1に達したため、両社は汎用人工知能分野で直接競合する可能性がある。