
クアルコムが7月31日に発表した2025年度第3四半期財務報告によると、売上高は前年比10%増の103億6,500万米ドル(約744億人民元)、純利益は前年比25%増の26億6,600万米ドル(約191億人民元)に達した。そのうち、機器・サービス事業の売上高は88億9,300万米ドルで前年同期比11%増、技術ライセンス事業の売上高は14億7,200万米ドルで堅調な成長を維持した。注目すべきは、自動車用チップとモノのインターネット事業がそれぞれ 21% と 24% の成長率で目覚ましく、CDMA テクノロジー グループ全体の収益を 89 億 9,300 万米ドルに押し上げたことである。
携帯電話用チップ事業は依然として63億2,800万米ドルで最大のシェアを占めているものの、成長率は7%と他の事業分野に比べて大幅に低く、スマートフォン市場の弱さを反映している。一方、テクノロジーライセンスグループの収益は13億1,800万米ドルで4%の増加にとどまったが、70%という高い利益率が引き続き同社に安定したキャッシュフローをもたらしている。クアルコムは、次の四半期の総収益が103億~111億ドルの範囲になると予想しており、そのうちCDMAテクノロジーグループは90億~96億ドルを目標としており、自動車およびIoT事業に対する同社の継続的な楽観主義を示している。
クアルコムの財務報告の発表後、市場の注目はクアルコムの非携帯電話分野における変革の成果に集中した。世界的な自動車の知能化の加速とAIoTデバイスの需要爆発により、クアルコムは携帯電話チップへの依存を徐々に減らしており、多様化戦略が成果を上げ始めています。しかしアナリストらは、携帯電話市場の低迷が続けば、全体的な業績の伸びに圧力がかかる可能性もあると指摘した。