
美的集団(ミデアグループ)は昨日、第1四半期の財務報告を発表し、海外事業が成長の中核を担うようになったことを示した。売上高は前年同期比21%増の1,284億元となり、そのうち海外EC売上高は前年同期比50%以上増加した。この成果は、同社が「デュアルハブ+マルチ支点」のグローバル展開を深化させたことによるものだ。サウジアラビアのリヤド支店は1月に正式に業務を開始し、タイの新アジア太平洋本社は2月に本格稼働を開始した。シンガポール本社との地域連携により、東南アジアおよび中東の主要市場をカバーしている。
タイの新本社は7つの主要製造拠点を統合し、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などあらゆる製品カテゴリーの生産を網羅し、1万人以上の従業員を擁している。また、バンコクに1,000平方メートルの地域スペアパーツセンターを設立し、東南アジアにおける物流ネットワークの整備を進めている。サウジアラビア支店は中東のハイエンド市場をターゲットとし、現地の政策優位性を活かしてスマートホームおよび産業技術事業を拡大しています。現在、美的は東南アジアの多くの国でトップシェアを誇り、マレーシアでは家庭用エアコン、タイでは電子レンジでトップの座を占めています。
今年、美的はCESやKBISといった主要展示会でスマート家電ソリューションを積極的に展示し、シナリオベースのデモンストレーションを通じて「技術+ローカライズ」の統合戦略を実証しました。自社開発のAI技術を搭載したエアコンやキッチン家電は海外のチャネルディーラーの注目を集め、一部のモデルは欧米のチェーン店に導入されています。
財務報告によると、美的は海外サービス体制の最適化を継続しており、AIGC技術の活用によりカスタマーサービスの応答速度が15%向上し、ユーザー満足度は過去最高を記録しました。 267億元の現金配当と、累計130億元に上る自社株買い計画と相まって、資本市場は同社のグローバル化戦略に信頼を寄せています。
美的の海外製造拠点は現在15カ国に広がり、5万人以上の従業員を擁し、2024年にはGMV(総流通総額)が120億米ドルに達すると予想されています。年間生産能力400万台を誇るタイのエアコン生産工場の稼働開始により、同社の「現地化された研究開発、製造、サービス」チェーンは、その完全なループを加速させています。