
AppleのCEO、ティム・クック氏はアナリストとの決算発表電話会議で、より進化したSiriの開発を積極的に進めているものの、登場までにはしばらく時間がかかる可能性があると述べた。電話会議でクック氏は「Appleは進歩している」と明言したが、リリース時期については言及しなかった。クック氏は、iOS 18でリリースされたGenmoji、クリーンアップ、ChatGPTとの連携など、Apple Intelligenceの機能について長々と説明した。
クック氏はさらに、「発表したSiriのよりパーソナルな機能は、高い品質基準を満たすために開発を完了するのにさらに時間が必要です。私たちは進歩しており、これらの機能をお客様に提供できることを楽しみにしています」と続けた。
決算発表電話会議中、Arete Researchのリチャード・クレイマー氏はティム・クック氏にSiriの遅延について直接質問した。これに対し、クック氏は「高い品質基準を満たすには、もう少し時間が必要です。他に大きな理由はありません。当初考えていたよりも少し時間がかかっているだけですが、着実に進歩しており、よりパーソナライズされたSiri機能を展開できることに興奮しています」と繰り返した。しかし、クック氏もCFOのケヴァン・パレク氏も、これらの機能がいつ利用可能になるかについては明言しなかった。
これらの機能は当初4月にリリースされる予定だったが、Apple従業員の声明によると、未解決の問題や不具合がいくつかあるとのことだ。Appleは暫定措置として、ChatGPTと提携し、同社の機能をiPhoneとMacで利用できるようにした。高度なAIを活用した広告で顧客を誤解させたとして訴訟を起こされて以来、Appleはこれらの機能を実用的なレベルに引き上げるために尽力してきた。