
本日香港証券取引所から発表された最新の情報によると、CATLはH株1億1,790万株を発行する計画で、1株当たりの最高価格は2億6,300万香港ドル、調達総額は310億香港ドルに達する見込みです。今回の発行価格は5月13日から16日の間に決定され、5月20日に正式に取引される予定です。
CATLのIPOは、バンク・オブ・アメリカ証券、CICCインターナショナル、ゴールドマン・サックス、UBSといった国際的に著名な機関を含む7つの大手投資銀行の共同支援を受ける予定です。目論見書によると、調達資金は主に海外生産拠点の建設に充てられ、ハンガリー工場の第1期および第2期プロジェクトが主な投資先となります。同時に、ステランティスグループとの共同によるスペイン工場の建設や、インドネシアのバッテリー産業チェーンプロジェクトの準備も着実に進んでいます。
CATLの財務報告データによると、2024年の売上高は前年比9.7%減の3,620億元となる見込みですが、2025年第1四半期の業績は力強い回復傾向を示し、営業利益は前年比6.18%増の847億500万元、純利益は32.85%増加しました。同社は、これまでの年間売上高の変動は主に炭酸リチウムなどの原材料価格の周期的な調整の影響を受けていると指摘しています。
注目すべきは、CATLの香港株式市場への上場は、欧州の新エネルギー車市場が急速に拡大している時期に行われたことです。同社は現在、ドイツに初の海外工場を建設中です。今回の資金調達は、欧州における現地生産の戦略的配置をさらに強化し、世界市場への進出に必要な十分な財務的保証を確保するものです。