
サプライチェーンからの最新情報によると、サムスン電子は今月初め、主要顧客とDRAMをはじめとするストレージ製品の価格引き上げで合意した。SKハイニックスは最近、DRAMの価格を12%引き上げたと伝えられている。これに先立ち、サムスン電子の幹部が世界の主要顧客向けのメモリチップ価格を現在の水準から3~5%引き上げる計画だとの報道もあった。
サムスン電子は、「需要の大幅な増加」がDRAM、NANDフラッシュ、HBM製品ポートフォリオの価格上昇につながり、2025年と2026年には価格上昇が見込まれると見ている。
匿名を条件に取材に応じた半導体業界関係者は、「昨年は供給過剰だったが、大手企業が減産を開始したことで最近は供給が減少しており、サムスン電子の値上げを受けて新たな契約交渉も始まっている」と述べた。
さらに、中国では人工知能(AI)デバイスが相次いで登場しており、産業オートメーションの進展により半導体需要が徐々に増加している。
市場調査会社DRAMeXchangeの統計によると、先月時点で汎用DRAM DDR4の価格は「4ヶ月連続で安定」していた。
高性能PCやエンタープライズデバイス向けDDR5の価格は12%上昇し、NANDの価格は9.6%上昇した。これは「3ヶ月連続の値上げ」となる。
サムスンに加え、マイクロンとSKハイニックスも包括的な値上げ戦略を打ち出した。中でもマイクロンは、第2四半期にDRAMメモリの契約価格を10~12%引き上げる先駆者となった。