
AMDは、カリフォルニア州サンタクララで、中小企業およびマネージドITサービスプロバイダー向けに特別に設計された新しいEPYC 4005シリーズプロセッサを正式に発表しました。これらのプロセッサは、エンタープライズクラスの機能、最先端のパフォーマンス、優れたエネルギー効率を備えたカスタマイズされたコンピューティングソリューションを提供することを目指しています。
EPYC 4005シリーズは、AMDの定評あるAM5プラットフォームをベースとし、EPYC 4004シリーズの信頼性と導入の柔軟性を継承しているため、タワー、ブレード、標準サーバーなど、さまざまなエンタープライズレベルのフォームファクターに適しています。Phoronixのテストデータによると、16コアのEPYC 4565Pプロセッサは、Intelの第6世代Xeon 6300Pを最大1.83倍上回る性能を発揮し、仮想化環境、エンタープライズアプリケーション、24時間365日稼働のクラウドサービスにおいてその優れた性能を十分に発揮しています。
AMDのエンタープライズおよびハイパフォーマンスコンピューティンググループ担当バイスプレジデント、デレク・ディッカー氏は次のように述べています。「急成長を遂げる中小企業やホスティングサービスプロバイダーは、予算、導入サイクル、複雑さなど、多くの課題に直面しています。EPYC 4005シリーズの発売は、まさに私たちが目指すものです。つまり、パフォーマンス、シンプルさ、コストの最適なバランスを実現し、パートナーやお客様が日々のビジネスニーズを効率的に満たせるよう支援することです。」
このリリースは、Altos、ASRock、GIGABYTE、Lenovo、AMD、MSI、Newegg、OVHcloud、Vultrなど、多くの業界パートナーから幅広い支持を得ました。Lenovoインフラストラクチャソリューショングループ、製品管理担当エグゼクティブディレクター、センティル・レディ氏は、EPYC 4005シリーズによって、LenovoはAI時代に合わせて生まれた、中小企業向けのカスタマイズされたプラットフォームを構築していくと述べています。 OVHcloudの最高製品技術責任者であるヤニブ・フディダ氏は、このシリーズはパフォーマンス、エネルギー効率、導入の容易さのバランスに優れており、特に高可用性が求められるエンタープライズレベルのサービスに適していると指摘しました。
さらに、SupermicroとVultrもEPYC 4005をベースにしたサーバーおよびクラウドインスタンスの提供開始を発表し、エンタープライズおよびクラウドコンピューティング分野におけるAMDの製品ポートフォリオをさらに拡大しました。