
メディアの報道によると、人工知能ブームでエヌビディアの株価が急騰したため、同社の幹部や取締役は過去12カ月間に10億ドル以上の株式を売却しており、その取引の半分以上が6月に発生したという。
エヌビディアのCEOジェンスン・フアン氏は今週、昨年9月以来初めて自社株の保有を減らした。米証券取引委員会(SEC)の文書によると、同氏は6月20日から23日の間にエヌビディア株10万株を約1440万ドル相当売却した。
しかし、エヌビディアは、これらの取引は3月に策定された、価格や日付の条件を事前に定めた事前設定の取引計画に基づいていたと強調した。黄仁勲氏は依然として同社の株式の大半を保有しており、現在の株価に基づくと、今年最大600万株を売却し、9億ドル以上の現金を手にする可能性がある。
一方、投資家たちはAIチップの需要が今後も伸び続けると予想し、依然としてNvidia株に買いを集中させている。 6月28日、NVIDIAの時価総額は3兆7,800億ドルを超え、マイクロソフトを抜いて世界時価総額トップに返り咲いた。
黄仁訓氏に加え、NVIDIAの幹部や取締役数名も最近保有株を大幅に減らした。セコイア・キャピタルの長年の取締役であり元マネージング・パートナーであるマーク・スティーブンス氏は、同社の初期の投資家だった。 6月2日、同氏は最大400万株(約5億5000万ドル相当)を売却する計画を発表し、現在までに2億8800万ドルを現金化している。
さらに、グローバルフィールドオペレーション担当執行副社長のジェイ・プリ氏は6月19日に2,500万ドル相当の株式を売却し、取締役のテンチ・コックス氏とブルック・シーウェル氏もそれぞれ1億4,300万ドルと4,800万ドルを現金化した。
経営陣の株式売却に市場の注目が集まっているにもかかわらず、NVIDIAの株価は引き続き力強い上昇を続けた。黄仁勲氏の現在の純資産は1,380億ドル(フォーブス誌のデータ)で、世界の富豪リストのトップにランクされている。